鳳仙花の日記

ゆるゆるとした身辺雑記

040921 秋の気配

 朝のラジオで『秋の気配』がオンエアされた。昔は(年寄りっぽいフレーズだなぁ)この季節によくラジオで聴いたものだけれど。しみじみ秋の訪れを感じる。もう40年以上前の曲なんだなぁ。

 初めて聴いた中学生の頃にはメロディやコーラスの美しさに耳を奪われていた。行ったことのない横浜の公園に憧れた。

 お年頃になってみると「ずいぶんな男じゃない?」と思ったりした。男の心変わりを察している女の子を前にして「雲の形が変わっていくなぁ」とか外を眺めたりして。結局は別れを告げるのに「精一杯の優しさ」と言ってみたり。冷たいなぁ、と思ったものだが。

 更に年をとって、ケジメをつけるだけキチンとしているかもなと思うようになった。彼女に理解されなくてもフェイドアウトしないだけでも誠実だわ、とか。優しさと言うのかはわからないけれど。

 更に老いた時には、どう感じるかな。

 

040917 荒れ模様

 3連休、台風のため禁足。

 初日は寝倒す!と決めていたので、ゴロゴロ(時々ウトウト)しながら読書。六年以上続いた時代小説の最終巻を読む。

 小休止ついでにスマホをチラ見たら「小田和正公演中止」の見出し。怪我とか急病とか?と慌てて公式サイトを見たが、台風だと。そうか、九州に行っておいでか(自分が行かない公演は気にしていないので)。

 前日に決めていただけると、私のように遠征する身には有り難いが、前乗りしていた人は混乱したかも。無事の帰宅をお祈りします。

 名古屋で豪雪(一泊して翌日半休)、新潟で台風(翌日の観光を切り上げ)、仙台で豪雨(翌日の観光を縮小)……私も色々あるなぁ。一人だから気ままに予定を変更出来るけど、天候ばかりは抗えないものなぁ。

 私は次は11月、楽日だったけれど。振替公演もあるし、まだ長くなりそうなツアー、無事に完走できますように。

 

 で、読書。260年前に戻る。

 

040916 生日快楽、哥哥。

 メディア難民の私に、メイグイ姐々がお皿を送って下さる。恩を返せないまま、思い遣りを享受しているワタクシ。罰があたらないと良いのだが。……あたっても文句は言えまいな。

 収録作品タイトルを読んでいて『覇王別姫』に目が止まる。これは!近くやって来る哥哥の誕生日、9月12日に彼を偲びながら観たい!と思わずにはいられない。

 ……そう思っていたのだが。仕事始めの月曜日の夜に、大作を観る体力は無いのだった。疲労>愛情。中年なので許して頂きたい。

 哥哥もこの日で66歳になるハズだった。高齢者だね。だけれども、彼は永遠に歳を取らないのだ。最後に見たのは『カルマ』だけれど、やはり『大熱』の日本公演での姿が忘れられない。私の中での哥哥はあの姿のまま。

 お誕生日おめでとう、哥哥。

040911 骨は可食部か

 メイグイ姐々と映画に行く。一本は仏映画、フランス初のレストランを作った男性の話。フランスの田舎の風景と料理が美しい。ハッピーエンドなのも良い。観たあとはワインなどいただきたくなるのだが、二人とも車なので次回にお預け。

 もう一本は、さかなクン。面白そう、と観てみたら、期待以上に面白かった。声を出して笑えた。

 作中「骨が喉につかえないから」と、秋刀魚の塩焼きを頭から食べるシーンがあった。魚は骨があって苦手と言う人には、見るだけで噎せそうかも。今日び「骨は抜いてあります」という切身が売られているくらいなのだから、魚の骨は非可食部扱いか。

 鑑賞後の夕食は、フレンチではなく和定食で、鶏つくね定食を食す。生の卵黄が付いて来るようなので、注文の時に外すように言おうと思ったら、タブレット注文だった。心苦しいが残す事にする。

 お膳が到着、箸で割って一口。……コリッとした厭な食感。メニューを良く見なかった自分が悪いのだが、軟骨が入っていた。がっかり。そのまま放棄して他の料理を頼むのも大人気ないし……。

 なるべく少ない回数でちゃちゃっと噛んで呑み込んだが、歯に軟骨の感触が伝わる度にムズムズする。次からは頼まないように、メニューをしっかり読むようにしよう。

 しかしな、魚の小骨は嫌われるのに、鶏の軟骨は歓迎されるのかしら。納得がいかないなぁ。魚は小骨よりも内臓が嫌だけどな。シラスやキビナゴくらいなら内臓を取り出さずに食べるけど。

 焼き鳥屋のメニューにもあるし、好む人が多数派なんだろうな。多分。

040910 十五夜>億劫

 十五夜だな。

 天気も良いし、きっと良い月が出ているんだろうな。

 そう思いつつ外に出るのが億劫で。お供え物も買わず、夜空も見上げず。

 中秋の観月は来年以降に持ち越し。死ぬまでには1回くらい見られるだろう。

040906 この月の月

 月初の業務と提出書類と。忙殺されて連日の残業。もう少しキリがつくまでと思うのだけれど、一人で残されるのは怖いので慌てて身支度をして退出。マグカップを洗う余裕がなかったのと、給湯室にお弁当箱を取りに行き損ねたのと……。急ぐとロクな事はない。

 事務所を出るとだいぶ丸くなってきた明るい月が出ていた。少しだけ心が休まるような。
 「月見る月はこの月の月」は万葉集
 月を見て「千々にものこそ悲しけれ」、と大江千里が歌ったのは1000年以上も前の事だけれど、やはりこの月の月は美しいのかも。

 連想した大江千里、この頃ネットの記事でお名前を見かけるけれど。確か今日が誕生日……だったような。お元気そうで何より。