鳳仙花の日記

ゆるゆるとした身辺雑記

030612 日常を離れる

 メイグイ姐々と映画二本。主人公が浮世絵師と漫画家、図らずも絵描きさん。時代も話もまるで違うのだけど、絵を描くシーンだと息を詰め気味になってしまう。特に絵筆で線を引くところ。観客が緊張してもどうにもならないのだが。

 北斎は漫画だとか美術館だとかで生涯について凡その事は知らなくもないので、起こる事は予測がつくため落ち着いて鑑賞。写楽が総髪の若者だったので、この映画だと「正体は北斎歌麿説」では無いんだな、などぼんやり考える。大きく期待を外れはしなかったけど、北斎の絵をもっと見たかったかな。

 2本目まで間があるので、電器店と書店をふらふら。最新の電子ピアノに触れて鍵盤のリアルな感じや音色の良さと安さに驚く。私が持っている(物置に放置)のはもっとプラスチック感があって音も電子音っぽくて……。優雅な老後があるのなら、もう一度ピアノを習うのも良いかも知れない。独学で。
 書店では刺繍の図案集や植物画などをぱらぱらと。北斎を観た後で、何か作ることをしてみたい気分が起こるのかも知れない。美術館に行った後もそんな熱が上がるのだが、一過性で。実際に始めたことは無い。新聞折り込みチラシの裏でも、白い紙を見たらお絵描きをしていた子供だったのだけれど。
 優雅な老後があるのなら、絵を描くのも良いかも知れない。
 現状では優雅な老後など望むべくもないのだが……。妄想だけはしてみる。現実逃避だな。

 映画館に戻って2本目。漫画家さんの方は予備知識ゼロで臨んだので、衝撃に2度ほど声が出てしまった。どうなるのか分からないドキドキ感は凄い。後味は思ったほど悪くなかった感あり。
 エンドロールで子役から青年俳優、声優でもある俳優さんの名前を見つけて、何処に出ていた?と思い返して、あれがそうだったかと驚き。姐々も気付いていなかったそうな。凄いな、俳優って。

 締めは夕食(アルコール抜き)。家庭料理っぽいこじんまりしたお店で、大ごちそうじゃないメニューも小鉢料理も嬉しい。漬物の漬かり具合以外文句無し。こんなに食器を使って何も洗わなくて良いなんて。素晴らしい。

 楽しく過ごすのだが、そのあとの疲れが酷いのは何とかならないものか。体力が落ちているのかしら。