鳳仙花の日記

ゆるゆるとした身辺雑記

20180513 いよいよ

 小田さんのコンサート。ツアーは熊本から始まっているが、私には1回目。土日とも申し込んで一泊で行く積もりだったが、抽選に漏れて日曜日のみ。ツイてないかも。
 更にツイてない事に今日は天気が悪くなる予報。家を出る時点では薄曇りだが、何時までもつやら。
 昼頃に小雨がパラつく静岡に到着。まずは市立美術館で『いつだって猫展』を鑑賞。江戸時代からの浮世絵や読本、招き猫などなど(読本のくずし字を見るたびに古文書の講義を真面目に受ければ良かったなあと思う。単位は取れたけど)。何より大好きな国芳をたくさん観られて満足である。

 たっぷり2時間鑑賞して駅に向かったら本降りになっていた。マズイな。
 遅い昼食を取っているうちに更に雨足は強くなり、スタジアムの最寄り駅に着いたら更に……。マズイなあ。
 タクシー待ちの列を横目に歩いたが、デニムは水を含んで重くなるし、シャツは濡れて身体に張り付くし(猫展で買った図録を濡らすまいと庇ったせいもあり)、不快なことこの上無し。
 スタジアムに着いていつもならまず最初に買うツアーパンフもスルー。次回の会場で買う事にして、屋根の下に逃れる。こんな事は初めてで、何か儀式を省略したような落ち着かない気分。
 スタンドのほぼ最上段の席でしばし開演を待つ。

 少し遅れて開演。オープニングのアニメーションを見ながら、立つか立たないか周囲の様子を伺う。前の席のご夫婦は動かず。さて(笑)。
 演奏が始まる。
 小田さんの声を聴いて姿を見れば、もう。さっきまでの不快感とか、どうでも良くなって。前回より齢を重ねた筈の小田さんが変わらずに輝いていて。
 そこからは夢心地。

 夢から覚めたら、新幹線に遅れないようにひたすら早足(泣)。余韻に浸ることも出来ないなんて……、いつもながら切なくなるわあ。やはり泊りがけで行くのがベストだなあ。

 今回は隣の席の女性が私と立ち上がるタイミングがほぼ同じで、小声で歌ったりとか遠慮なく出来て楽しめたなあ。前の席のご夫婦も『Yes-No』では立たずには居られなかったようで…。うん、あのイントロを聴いたらね、条件反射だよね。