鳳仙花の日記

ゆるゆるとした身辺雑記

20190216 春めいてきたかな

 暖かいような気がする。
 庭仕事をしてもいい気がする。
 気まぐれに昼食を食べてから庭に出た。伸びて枯れた芝を刈って、枯れたミントをむしって袋に放り込む。この季節にも虫は居るようで、枯草の下から飛び出しては顔に当たる。ちょっと不愉快。
 まだ芽が出ないウチに庭木も切っておく。棘に悩まされる柘榴を切って、大して花は咲かないのにアブラムシだらけになる桃を切った。

 庭木は50cm以下に切れば可燃ゴミに出せるので、切って束ねておくかと。桃は少し太いので、小枝を払って棒として使うかなとノコギリでゴリゴリ…。以外にカンタンに切れてノコギリが空を切る。 切った先に私の左手が。
 やっちゃった!と見るが、血は出ていない。手の甲、親指と手首の中ほどの位置だ。ノコギリの歯の形に傷が出来るんだなぁと。眺めているうちに血が溢れてきた。
 止血出来るものが手近に無いが、右手は汚れていて傷には触れられない。流れた血を受け止める手皿にして洗面所にダッシュ。水道水で傷を洗うが、なかなか血が止まらない。なすすべも無く血が流れるのを眺めている内に、収まりそうな気配。ティッシュで抑えて絆創膏を取りに走り、血が出る前にガッツリ貼る。
 終わった。血が止まれば何とかなるなと、安心したらズキズキしてきた。
 ふと、破傷風という言葉が浮かぶ。ノコギリだからキレイなわけはない。洗ったけど消毒とかキチンとしていないし。
 一番近い外科に電話してみるが、診療時間外。土曜日の夕方だからなと、困って消防署(119ではない)に聞いてみると、隣の市の大学病院なら外科が診療中だという。「救急車はいいですか?」と聞かれたが、自力で行きますと答える。この程度で呼ぶ人もいるのかなぁ。
 しかし、よりによって大学病院か。大袈裟だと鼻で笑われるんじゃなかろうか。しかし迷っているうちに診療時間が終わってしまう。恥を忍んで出掛けた。

 鼻では笑われなかった。当たり前か。
 診察室に通されて、また水道水で傷を洗う。血は止まったかと思っていたがまだ流れている。瀉血するほど血が多いからなぁ。
 傷はテープで押さえられた。手術の後でお腹に貼られたヤツと同じかなぁ、半透明で網目が見えるヤツ。殺菌剤を塗られて、包帯でグルグル巻にされた。
 破傷風予防の注射をして完了。後はかかりつけの外科を受診すれば良いとの事。抗生物質を処方されて帰宅する。
 ホッとした。
 しかし位置が位置だけに、リスカしたみたいに思われそうだなあ。黙っていたら職場のヒトが優しくしてくれるかしら。