テレビを見ながらウトウトと転寝。いつもの土曜日の夜、緊急地震速報で目が覚める。慌てて眼鏡を掛けて「強い揺れにご注意」と促す画面を確認、離れた地域なので大して揺れないだろうと高を括って横になったまま待つ。
揺れないな。
揺れてきたな。
結構揺れてないか?震度4、は無いか?
長いな……もっと強くなるかな。
この辺りで東日本大震災を思い出す。あの時も揺れが長かったな、でもあれはもっとゆらゆらするような感じで……。
揺れている間、こんな事くらいしか考えられなかった。
震度が発表された。自宅の辺りは震度4。やはり大きかったなと思う。「津波にご注意を」追って「津波の心配はありません」を見て少し安心するが、まだ続くかも知れないとまた不安になる。
状況を伝え続ける報道の様子を見ながら、自分の備えを考える。
貴重品と眼鏡は通勤バッグを持ち出せば良い。車のガソリンも給油したばかりでほぼ満タン。ここまでは良い。
衣類や防寒の備えは、何年も前に詰めたまま、チェックもしていない。マスクのストックは職場にあって、家には布マスクが5.6枚。
週明けに注文する予定で水のストックがいつもより少ないこと。スーパーの買物を週イチにしているので食品も少ないこと。米は1合くらいしか無いはず。これもダメ。まあ、これは揃えればいいだけとして。
薬は定期診察の度に処方されるので、通院直前の今は余分が無い。これは、備えようも無いか……。
台風、豪雨、地震。その度に「備えなくちゃ」「そのうちね」で過ごしている。この歳まで何もなかったのは、偶々なんだろうな。