鳳仙花の日記

ゆるゆるとした身辺雑記

031221 

 週末、俳優さんが亡くなったニュース。続報、続報……詳しく知りたくもあり、ご両親には酷な事でもあり。もう後は身内の事で……で済ませる事はできないものか。
 子供のいない私には、どう頑張っても想像する事しか出来ないのだけれど。親御さんの辛さは想像では計り知れないのだろうな。
 父が亡くなった時。日頃から朗らかな祖母が気丈にしていたので「気落ちしたらどうしようかと気を揉んで損したな」くらいの気持ちだったのだけれど。出棺前に棺に釘を打つ段になって堪えきれずに泣き出して、周囲が狼狽したのを覚えている。
 逆縁と言う言葉をこの時に知った。
 親が亡くなるのは悲しいけれど、順番だから仕方がないもの。でも、子供が亡くなるのは……。
 自らの意志であるかどうかは関係なく、つらい事には違いない。

 
 
 でも。
 先立つ不孝、と言うけれど。
 先立とうとした事がある身としては、親を悲しませようとしてする事では無くて、周りを困らせようとしてする事ではなくて。その時にはそんな事には全く考えが及ばないのだから。
 精一杯なんだわ、その時は。

 今、死に残って良かったとも悪かったとも言えないかな。楽しいこともあるけれど、先々の不安もあるし……。
 後々に「あの時に死んでいれば……」と思う時もあるかも知れない。出来るなら「生きていて良かった」と言いたいけれど。すべて忘れてしまうかも知れないしな。
 どうなるのかなぁ。