運転していると前方の車が何かを避けるような動きをする。そういう時は大概落下物か、死骸。
今日のは狸で、ふかふかの冬毛だった。まだ轢かれて間もない様子で、ガードレールに車が途切れるのを待つ鴉が止まっていたり、鳶が上空を旋回していたりしていなかった。
帰りに通った時には姿は無く路面も汚れていなかったから、早いうちに片付けて貰えたようだ。野生の生き物だから、死んだら他の生き物に食べられるのが自然の理なのだろうが、解体中の姿はちょっと見るにしのびないからなぁ。
どこだったか猪が何かの施設に落ち込んで衰弱しているというニュースを盛んに放送していたが、ネットニュースの画像で弱った猪を取り囲むようにしている鴉を見た時はさすがに……。食べられるのは仕方ないとしても、せめて死んでからにしてやってくれよ、と思わずにはいられなかったなぁ。
無事に開放されたようだが、恩義を感じて畑や人家は荒らさないようになる……なんてな昔話みたいなことは無いだろうな。