鳳仙花の日記

ゆるゆるとした身辺雑記

020103 虚しい気分

 叔母から電話があり、施設の媽媽を見舞いたいと言う。気が進まないが「いつ何があるか分からないから会っておきたい」と言われては連れて行かない訳にも行かず……。

 久しぶりに会った媽媽は腰が曲がって一回り小さくなっていたが、体は元気なようだった。
 叔母の事も最初は分からなかったが、自分のきょうだい全員の名前も、一番下が妹だとも分かった。目の前の人が妹だと分かってからは嬉しそうだった。
 暫くして、媽媽のニ弟(叔母にはニ哥)が去年亡くなった事を教えた。「何で教えなかった」と怒りながら泣いていたが、叔母が宥めてくれた。私は知らないままでいいと思っていたが、叔母は知らないままで逝かせてしまったら心残りになるからと、ずっと教えたかったようだ。
 泣いたり、笑ったり。感情をそのまま出すのは、子供に還ったと言う事かな。ストレス無さそう。
 感情のままに怒鳴りつけられて、私が泣いた事なんか微塵も覚えちゃいない。それどころか私の事を覚えていない。名前を言っても「私が産んだ娘?」とか言われたりして……虚しい。

 帰り際「家に帰りたい」と泣かれたら…と心配したが、それは無かった。私が「家から来た人」だと分からないからかも知れないが。
「会いに行くんじゃなかった」とは思わないが、「また会いに行こう」とも思えない。薄情な事だな、我ながら。

 短時間だがドッと疲れてしまった。帰宅して駅伝のゴールシーンを見ながら、昼食代わりに酒を一合ばかり飲んで、コタツで昼寝。目が覚めたら日が暮れていて、正月休みが終わる。虚無感に苛まれながらの仕事始めだ。なーんか幸先悪いな。つるかめつるかめ……。